エンテロペプチダーゼ(読み)えんてろぺぷちだーぜ(その他表記)enteropeptidase

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンテロペプチダーゼ」の意味・わかりやすい解説

エンテロペプチダーゼ
えんてろぺぷちだーぜ
enteropeptidase

十二指腸粘膜に存在するタンパク分解酵素の一種。エンテロキナーゼenterokinaseともいう。直接に食物のタンパク質を分解するのではなく、膵液(すいえき)に含まれるトリプシンを活性化する働きをもつ。トリプシンは膵臓から分泌されるときには不活性なトリプシノーゲンという形になっている。膵液が十二指腸に達すると、エンテロペプチダーゼがトリプシノーゲンのN末端部分から短いペプチドを切り離し、活性型のトリプシンとする。こうして生成されたトリプシンもトリプシノーゲンを活性化するので、ねずみ算式に活性化が進む。活性なトリプシンはさらにキモトリプシンなどの他の消化酵素も活性化するので、エンテロペプチダーゼの作用はいろいろな消化酵素が働くための引き金になっている。

[笠井献一]

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栄養・生化学辞典 「エンテロペプチダーゼ」の解説

エンテロペプチダーゼ

 [EC3.4.21.9].エンテロキナーゼは旧称.十二指腸粘膜や膵臓にあるペプチダーゼで,トリプシノーゲンのN末端から6番目のリシンと7番目のイソロイシンの間のペプチド結合を切断して活性のあるトリプシンとする.セリンプロテアーゼに属しエステラーゼ活性もある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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