化学辞典 第2版 「エンメイン」の解説
エンメイン
エンメイン
enmein
C20H26O6(362.41).B-セコカウラン骨格をもち,高度に酸素化されたジテルペン.シソ科ヒキオコシIsodon japonicusおよびクロバナヒキオコシI.trichocarpusの苦味成分.この2種類の植物の茎葉は,生薬延命草として苦味健胃薬に用いられる.エールリヒ腹水がんに対して抗がん性を示し,グラム陽性菌に有効である.昆虫の成長抑制剤.40万倍に水で希釈しても苦味をもつ.久保田ら(1966年)によって構造が決定された.融点297~299 ℃(分解).-156°(アセトン).[CAS 3776-39-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報