20世紀西洋人名事典 「エーミルシュトラウス」の解説
エーミル シュトラウス
Emil Strauss
1866.1.31 - 1960.8.10
ドイツの小説家。
プォルツハイム生まれ。
フライブルク、ベルリン大学で学び、1892年ブラジルに移住、農業と教育に携わるが病気で帰国。農場を経営する傍ら作家活動に入る。ヘッセに「ドイツ語の古典主義的作家」と評され、「エンゲル亭の主人」(1901年)は故郷シュワーベンを取材し郷土芸術的作風を完成させた作品である。他に挫折した音楽的天才児を描いた「友人ハイン」(’02年)、長編「巨人の玩具」(’34年)等があり、純化された人間性の追究という意味で19世紀散文の流れをくむ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報