オオバノイノモトソウ(読み)オオバノイノモトソウ(その他表記)Pteris cretica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオバノイノモトソウ」の意味・わかりやすい解説

オオバノイノモトソウ(大葉の井の許草)
オオバノイノモトソウ
Pteris cretica

イノモトソウ科の常緑性シダ植物。世界の熱帯および亜熱帯に広く分布し,関東以西の本州,四国,九州,琉球列島の林床などに普通にみられる。根茎は細く短く,横にはう。鱗片暗褐色で細く長さ 3mm。葉は栄養葉と胞子葉の2型がある。栄養葉は長さ 60cm,葉柄は葉身より長い。羽片は3~5対で幅2~3cm,縁に不規則な鋭い鋸歯があり,最下の羽片は2分岐する。イノモトソウ (井の許草)に似るが中軸に翼がない。胞子葉は栄養葉より長く,羽片は細くなる。胞子嚢は葉縁の脈上につき,膜質の偽包膜 (→包膜 ) でおおわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 イノモトソウ

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む