オカバンゴ湿地(読み)オカバンゴしっち(英語表記)Okavango Swamps

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オカバンゴ湿地」の意味・わかりやすい解説

オカバンゴ湿地
オカバンゴしっち
Okavango Swamps

ボツワナ北西部にある大湿地帯。アンゴラに源を発するオカバンゴ川下流に広がる。面積約 1万6800km2。1849年,デービッド・リビングストンが発見した。湿地の上流域パピルスに覆われているが,下流域は年間を通して水没している。オカバンゴ川は水量を誇る大河であるが,この湿地帯で吸収,蒸発し,その相当量が失われる。カラハリ砂漠に広がるオアシスであり,チーター,シロサイリカオンライオンなど絶滅が危惧される大型哺乳類や鳥類,地上最大級の個体群である 10万頭のゾウの生息地となっている。湿地の北西部はモレミ野生動物保護区に指定されている。2014年,世界遺産の自然遺産に登録された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android