1999年に登録された世界遺産(自然遺産)。南アフリカ共和国南部のクワズールー・ナタール州の北東部、モザンビーク国境に近い220kmの海岸線に沿って広がる約2600km2の規模を持つ公園で、13の自然保護区が設けられている。セント・ルシア湖と、それに隣接する世界最大の湿原の一つであるムクゼ湿原も、この公園内にある。湿原の近くには、サンゴ礁や砂浜の海が広がっている。この湿原はカバやワニ、準絶滅危惧種のシロサイを含む129種の哺乳類が生息する。また湖とパピルスの繁茂する湿原は、500種以上の鳥類の聖域で、ラムサール条約にも登録されている。サンゴ礁には53種のサンゴが生息する。植物の種類も多く、公園全体では734種あることが確認されている。◇英名はiSimangaliso Wetland Park