20世紀西洋人名事典 「オクターヴミルボー」の解説
オクターヴ ミルボー
Octave Mirbeau
1850.(1848.説あり) - 1917
フランスの小説家,劇作家。
トレビエール生まれ。
「フィガロ紙」の編集に加わり、劇評家としてもメーテルリンクの象徴主義演劇を見いだすなど功績がある。左翼に転向してから、自然主義的手法で激しいブルジョア蔑視、反宗教、反軍国主義、反資本主義を唱えるものばかりである。小説には「苦難の丘(カルベール)」(1886年)、「ジュール神父」(1888年)、「小間使の日記」(1900年)などがある。劇作では「悪しき指導者」(1897年)、代表作で資本家と革命を信じる労働者の対決を描いた「事業は事業」(1903年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報