ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オットー2世」の意味・わかりやすい解説
オットー2世
オットーにせい
Otto II
[没]983.12.7. ローマ
ザクセン朝第3代のドイツ王 (在位 961~983) ,神聖ローマ皇帝 (在位 967~983) 。オットー1世 (大帝)の子で,967年神聖ローマ皇帝となる。バイエルンを抑圧し (974~978) ,978年ボヘミア王ボレスラフ2世を征討。さらに同年ロートリンゲンに侵入した西フランク王ロテールを追撃してパリにいたった。 980年全イタリアに皇帝権を拡大すべくイタリアに遠征し,982年南イタリアのアラブ人を攻撃したが失敗。 983年息子オットー3世をドイツ王位にあげ,ペトルス・フォン・パビアを教皇ヨハネス 14世とし,第2次イタリア遠征軍を起そうとしてローマで急死した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報