ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オノンダーガ族」の意味・わかりやすい解説 オノンダーガ族オノンダーガぞくOnondaga アメリカ東海岸,ニューヨーク州中央部に居住するアメリカインディアンの一民族。 17世紀の人口は約 1700と推定される。木の骨組みの上に樹皮を敷いたロングハウスが立並ぶ2つの村を構成し,肥沃な農地を求めて 10~20年おきに移動して,女性はトウモロコシ,豆類,ウリ,ヒマワリなどを栽培し,男性は漁労,狩猟を行なった。セネカ族やオネーダ族と同様,母系氏族の代表が首長の補佐役をつとめた。イロコイ連盟の地理的・政治的な中心として,「火の管理者」に指名され,総会を召集してワンプム記録を管理した。ワンプムとは貝殻で作る管玉のことで,装身具として用いられるほか,協定締結の際などに交換され,署名に代る役割を果した。連盟のほかの民族とは異なり,現在も伝統的な居住地を所有 (約 25km2) ,約 1000人が住み,近隣の都市で働いている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by