オネーダ族(読み)オネーダぞく(その他表記)Oneida

翻訳|Oneida

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オネーダ族」の意味・わかりやすい解説

オネーダ族
オネーダぞく
Oneida

アメリカ東海岸,オンタリオ湖南部のニューヨーク州ほぼ中央のオネーダ湖付近に居住していたアメリカインディアンの一民族イロコイ連盟を構成した民族の一つ。村落は1つで,17世紀のその人口は数百人程度といわれる。村の周囲にめぐらした高い柵の中には母系拡大家族がいくつかのロングハウスに分れて住んだ。母系氏族長老の女性に補佐された世襲制首長をリーダーとし,決定機関は大人全員が参加・投票する村集会であった。 17世紀に入植してきたオランダ人と接触して毛皮交易に参加,以来トウモロコシなどの農耕シカなどの狩猟による生活は次第に崩壊。 19世紀末には白人が経営する農場や村で雑役労働者となった。その後ウィスコンシン州やニューヨーク州などの指定居留地に移され,現在の人口は約1万 1000と推定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android