オフィーリア(その他表記)Ophelia

翻訳|Ophelia

関連語 笹山

改訂新版 世界大百科事典 「オフィーリア」の意味・わかりやすい解説

オフィーリア
Ophelia

イギリスの劇作家シェークスピア悲劇ハムレット》(1602ころ初演)の登場人物。内大臣である父の命令で王子ハムレットの求愛を退けたあと,彼からじゃけんな仕打ちを受け,父の横死も重なって錯乱に陥り,小川で水死する。ロマン主義的批評家たちが彼女の清純をたたえ,その悲愴美を強調するのに対して,逆に彼女をみだらで不道徳な女だとする立場もある。もろき女たる母の行動への嘔吐にさいなまれるハムレットの内的意識のありようを,オフィーリアに対するハムレットの悪罵にのぞき見ようとする批評家が多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む