ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オムドルマーン」の意味・わかりやすい解説 オムドルマーンOmdurman スーダン中部,ホワイトナイル川とブルーナイル川の合流点に位置する3都市の一つ。アラビア語ではウムドルマーン Umm Durmān。ナイル川西岸にあり,首都ハルツームとホワイトナイル川の橋で結ばれ,大都市圏を形成している。ナイル川東岸のハルツームバフリーと対する。首都をしのぐ同国第1の都市で,商業,文化,宗教の中心地。 1885年のマフディー派のハルツームの攻略 (→マフディーの反乱 ) まで,漁民と船乗りの住む村落にすぎなかった。マフディーとその後継者アブドゥッラー (カリフ) が都と定めてから急激に発展。初めはアラビア人独特の雑然とした町であったが,1898年イギリスの支配以後は近代的都市に脱皮。放送局,国立劇場,イスラム神学大学 (1961) も設立された。アラビアゴム,皮革,農産物,家畜,手工芸品 (金物,象牙細工,木彫) の取り引きが行なわれ,家具,陶器,なめし皮が生産される。人口 127万 1403 (1993) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by