お講汁(読み)おこうじる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「お講汁」の意味・わかりやすい解説

お講汁
おこうじる

三重県伊勢(いせ)の郷土料理伊勢神宮にお参りするための団体には、たいてい何々講という名称がついている。この団体のメンバーを講中といい、その人たちが楽しむ伊勢の郷土料理がお講汁である。いろりに大きな鍋(なべ)をかけて煮込む料理で、中身は伊勢名産のダイコンを中心に、豆腐油揚げと適宜に野菜を加える。肉や魚は原則として加えない。みそ仕立てで、3日も煮込むと煮つまるので、ときおり水を加える。飯にかけて用い、また、みそ汁として用いることもある。煮込みおでんといってもよい内容である。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「お講汁」の解説

お講汁

三重県の郷土料理。伊勢名産のダイコン、豆腐、油揚げ、野菜を味噌で煮込んだもの。

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