かいず(読み)カイズ

精選版 日本国語大辞典 「かいず」の意味・読み・例文・類語

かいず

  1. 〘 名詞 〙 クロダイの若魚。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「名月の竹を定むるむら雀〈其角〉 かいづもはぜも大汐の時〈普船〉」(出典:俳諧・雑談集(1692)下)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「かいず」の意味・わかりやすい解説

カイズ
かいず

硬骨魚綱スズキ目タイ科のクロダイの体長20センチメートルぐらいまでの幼魚の地方名。主として関東、和歌山での呼び名である。関東では、数センチメートルの小形のものはチンチン、もうすこし大きいものをチンチンカイズということもある。関西では、クロダイをチヌという。成魚ほどのうま味はないが、刺身潮汁(うしおじる)にされる。

[金田尚志]


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世界大百科事典(旧版)内のかいずの言及

【クロダイ(黒鯛)】より

…日本各地,朝鮮半島南部,東シナ海に分布している。関西ではチヌ,関東では1歳未満をチンチン,2歳をカイズ,3歳以上をクロダイと呼ぶ。全長50cmを超える。…

※「かいず」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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