日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイワレナ」の意味・わかりやすい解説
カイワレナ
かいわれな / 穎割菜
カイワリ、カイワリナともいい、俗に貝割菜とも書く。発芽したばかりの双葉の状態の幼植物を食用とする野菜。芽物(めもの)ともよぶ。暗所で発芽させて葉緑素を形成させないものは、もやしとよび、カイワレナと区別する。カイワレナに用いるのはダイコン、シソ、タデなどが一般的であるが、ネギ、ソバ、エゴマ、ゴマ、エンドウ、カラシナ、ガーデンクレス、アルファルファなど最近は種類が増えている。カイワレナは本来は穎割ダイコンのことで、大阪を中心に古くから栽培されてきた。最近は水耕栽培によって企業的に大量に終年供給されるようになり、消費量も急激に増大した。香辛野菜としてサラダや料理のつま、椀種(わんだね)などにする。
[星川清親]