最新 地学事典 「カオリン鉱床」の解説
カオリンこうしょう
カオリン鉱床
kaolin deposit
カオリン鉱物を主体にした鉱床で,熱水鉱床・風化残留鉱床・堆積鉱床がある。熱水鉱床は珪長質岩石が熱水変質作用を受けて生成したもの。カオリン鉱物はカオリナイト・ディッカイト・ナクライト・ハロイサイトで,ダイアスポア・モンモリロナイト・セリサイト・硫化鉄鉱などを伴う。山形県板谷・栃木県関白鉱山が代表例。金・水銀・硫化鉄鉱床などに伴うこともある。風化残留鉱床は花崗岩・アラスカイト・ペグマタイトなど長石に富む岩石の表層部が風化,カオリン化したもの。カオリン鉱物はハイドロハロイサイトとハロイサイトなどからなる。湿潤な温~亜熱帯地方に普遍的に分布。堆積鉱床は風化作用で生成したカオリン鉱物が湖沼や海に堆積したもので,鉱床として最も重要。日本では東海地方の木節粘土や蛙目粘土鉱床が代表例。カオリンを主体とする粘土の主産国は米国・英国・ロシア・韓国。日本の年産量は木節粘土(粗鉱)15.3万t・蛙目粘土(粗鉱)10.6万tなど(2015)。
執筆者:須藤 定久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

