カサブブ(読み)かさぶぶ(その他表記)Joseph Kasavubu

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カサブブ」の意味・わかりやすい解説

カサブブ
かさぶぶ
Joseph Kasavubu
(1917―1969)

旧ベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)出身の政治家。教員生活ののち政界に入り、1955年にバコンゴ人を基盤としたアバコ党(バコンゴ同盟)を組織してその党首となった。1960年の独立に際してコンゴ共和国(のちザイール共和国、現コンゴ民主共和国)の初代大統領に選ばれたが、もともと彼の思想はバコンゴをはじめとする各部族の自治権を大幅に認めようとする地方分権主義であったため、中央集権主義によって急速に国家統合を果たそうとするルムンバ首相と激しく対立し、第一次コンゴ動乱のさなか互いに相手の解任を宣言するという異常な事態を招いた。第一次動乱終結後、首相に就任したツォンベとも対立するなど波瀾(はらん)に満ちた政治生活を送ったが、1965年のモブツ将軍のクーデターで失脚した。

[小田英郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カサブブ」の意味・わかりやすい解説

カサブブ
Kasavubu, Joseph

[生]1910. レオポルドビル,チェラ
[没]1969.3.24. ボア
コンゴ民主共和国の政治家。 1942年公務員となり,ベルギー植民地政府で,現地人に許された最高位に達した。 55年バコンゴ国民同盟 ABAKO党首。 60年独立コンゴ初代大統領となったが,コンゴ動乱が起り,P.ルムンバ,M.チョンベと対立。 65年 11月,J.モブツ軍司令官のクーデターで失脚。

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