カズイスチカ(その他表記)casuistica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カズイスチカ」の意味・わかりやすい解説

カズイスチカ
casuistica

決疑論。倫理神学用語道徳問題個々の具体的状況 casusにおいて道徳的規範に照して解決する方法。初代教会以来イエスの教えがそのように用いられてきたが,カトリック教会告解秘跡が重んじられだしてから発展。蓋然説,厳密蓋然説,折衷的蓋然説などが対立。蓋然説は道徳の低下を招くとしてパスカル批判を受けたが,のち修正されてローマ教会主流をなしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android