カタンガ銅山(読み)かたんがどうざん(英語表記)Katanga Copper Field

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カタンガ銅山」の意味・わかりやすい解説

カタンガ銅山
かたんがどうざん
Katanga Copper Field

コンゴ民主共和国(旧ザイール)南東部、カタンガ州にある銅山。先カンブリア紀の花崗(かこう)岩、片麻(へんま)岩を基盤として銅鉱床が発達している。主要鉱床は西部、中部および南部に分かれ、ムピン、カモト、ルブンバシ、ムトシ、カカンダ、ムソニなどの大鉱山が稼行している。大部分露天掘りで、坑内掘りは一部分にすぎない。1969年(昭和44)から日本鉱業が権益を得て、ムソシ鉱山を開山した。カタンガ・カッパーベルトは隣接するザンビア・カッパーベルトとともに世界有数の産銅地帯をなしている。

 ペルー南部のクスコ県にもカタンガ銅山があり、酸化銅を産出している。

[房村信雄]

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