ルブンバシ(読み)るぶんばし(英語表記)Lubumbashi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルブンバシ」の意味・わかりやすい解説

ルブンバシ
Lubumbashi

コンゴ民主共和国南東部に位置する,同国第2の都市。カタンガ州州都。旧称エリザベートビル Élisabethville。標高 1229mの高地にあるため気候は比較的冷涼。産銅地帯の中心都市で,1910年,銅採掘場としてベルギー人が建設。アフリカ最初の近代的な銅開発企業ユニオンミニエールの設立により都市化した。大規模な銅精錬所のほか鉱山経営の資材関係の工場や製粉たばこ石鹸などの工業が立地。大陸横断鉄道の要地で,大西洋岸,インド洋岸の港に通じ,銅のほかコバルト,亜鉛スズマンガンなどを搬出するほか,ザンビア輸出入の一部も扱う。空港,ルブンバシ大学,テレビ局などもある。コンゴ動乱の中心地の一つ。人口 110万2000(2005推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルブンバシ」の意味・わかりやすい解説

ルブンバシ
るぶんばし
Lubumbashi

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)南東部にあるカタンガ州の州都。標高1230メートルの高原上に位置する。1966年までベルギー女王の名にちなむエリザベトビルと称した。人口85万1381(1994)で、同国第2位の都市である。銅鉱石など鉱物資源の豊富なカタンガ地方の中心都市として早くから発達し、大規模な銅精錬所があるほか、たばこ、ビール、製粉などの工業も集中する。鉄道でポール・フランキー(現イレボ)やカナンガ方面と結ばれる。また鉱山都市コルウェジ、ディロロを経てアンゴラともつながる。国際空港もある。市街は植民地時代に建設された美しい都市景観を残しており、国立大学の分校、博物館、カトリック教会、ユダヤ教会、イスラム教のモスクなど文化施設が充実している。この地域には東アフリカから伝来したスワヒリ語も普及している。

[赤阪 賢]

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