…それは,文化がみずからの硬直化を防ぐための知恵であったろう。【高橋 康也】
[儀礼の道化ritual‐clown]
プエブロ諸族などのアメリカ・インディアン諸社会では,季節祭などの公的な儀礼に,カチナと呼ばれる神々の仮面をつけた踊り手とともに,仮面の道化が登場する。これらの道化は,文化的秩序の中心としての儀礼の主役(神々としてのカチナ)が表す儀礼的荘厳さや社会的価値をからかって擾乱(じようらん)する働きを演ずる。…
…とくに結社は,キバを所有するだけでなく,年中行事としての宗教儀礼を実施する母体である。 宗教儀礼のなかで特徴的なのはホピ,ズニのカチナkachinaの登場する儀礼(ダンス)であろう。カチナとは神話に登場する祖先神の一種で,冬から夏にかけて村に戻り,一連の儀礼に一定の服装と仮面をつけて現れ,夏の終りに聖なる山に帰っていく。…
※「カチナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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