ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カニグモ」の意味・わかりやすい解説
カニグモ
Thomisidae; crab spider
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節足動物門クモ形綱真正クモ目カニグモ科(とくにカニグモ亜科)の陸生動物の総称。第1、第2脚が長く、前方のほか側方にも歩けるのでこの名がある。網を張らず物陰に潜み、不意に獲物を襲う。種類は多く、日本ではカニグモ科のものは約40種いる。ハナグモMisumenops tricuspidatusは体長5~6ミリメートルで、緑色の美しいクモで花にくる昆虫をとらえる。ヤミイロカニグモXysticus croceusは体長7~8ミリメートルで、褐色で、草間を徘徊(はいかい)する。フノジグモSynaema globosumは体長約7ミリメートルで、黄色の腹部に黒色の「不」の字の斑紋(はんもん)がある。カニグモ科には甲殻類の名をとったものが多く、カニグモのほかにエビグモ、シャコグモ、ガザミグモ、ヤドカリグモなどがある。
[八木沼健夫]
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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