草間(読み)そうかん

精選版 日本国語大辞典 「草間」の意味・読み・例文・類語

そう‐かんサウ‥【草間】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 草むらの中。草ぶかい中。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「草間(サウカン)(だ)あり、容易に青(せい)を踏む事を許さずとある」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉六)
    2. [その他の文献]〔王粲‐七哀詩〕
  3. 草深い田舎。片田舎民間
    1. [初出の実例]「砲界皆是艸間(ソウカン)卑野の人」(出典:演歌・法界武士(1887‐92頃)〈久田鬼石〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐周顗伝〕

くさ‐ま【草間】

  1. 〘 名詞 〙 草の生えている中。草のあいだ。
    1. [初出の実例]「草間(クサマ)には菫や蒲公英が咲き出て」(出典:山の力(1903)〈国木田独歩〉)

くさま【草間】

  1. 姓氏一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「草間」の読み・字形・画数・意味

【草間】そう(さう)かん

草の中。魏・王粲〔七哀詩、三首、一〕出門、見る無し 白骨原を(おほ)ふ 路にゑたるり 子をきてつ みて號泣の聲を聞くも 涕(なみだ)を揮(ふる)つて獨りらず

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