カマラーン島(英語表記)Jazīra Kamarān

改訂新版 世界大百科事典 「カマラーン島」の意味・わかりやすい解説

カマラーン[島]
Jazīra Kamarān

紅海南東部にあるイエメン領の島。面積57km2,人口約2200。漁業を主とし,おもな産物は魚の干物。1915年イギリス領となり,67年から旧南イエメン領。イギリス統治時代にはメッカ巡礼者の中継基地としてにぎわい,飛行場や検疫所もあったが,現在は軍事施設が置かれ一般人の立入禁止となっている。島にはオスマン帝国時代の砦や城壁の跡が残っている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カマラーン島」の意味・わかりやすい解説

カマラーン島
カマラーンとう
Kamarān

紅海南東部に位置し,イエメンに属する小島南北 16km,東西 8kmの低平なサンゴ礁から成り,面積 57km2。世界で最も高温多湿な地区の一つ。年平均気温は 29℃。 1513年ポルトガルが紅海支配のため砦を建設。 1620~1915年はトルコ領,15~67年はイギリス保護領。メッカ巡礼者の検疫所を中心とした町がある。少量の木炭,干魚,タバコを産する。アデン空路で結ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android