20世紀西洋人名事典 「カミールルモニエ」の解説
カミール ルモニエ
Camille Lemonnier
1844 - 1913
ベルギーの作家。
ブリュッセル生まれ。
若くして美術批評を書き始める一方、小説の執筆に入り、1880年「雄」を「ヨーロッパ」紙に連載、自然主義的傾向を示す。1881年「若きベルギー」誌の創刊の中心となり、1883年審査員が五年期文学賞を「雄」に与えなかったことに対しベルギー新文学の旗手たちが激しい非難を浴びせ、同国文学の転換点の象徴的な事件となる。他に「ヒステリー患者」(1885年)、「アップ・シェール」「肉のかすがい」(1886年)、童話、芸術評論など。ベルギーとパリで活動した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報