カメフジツボ(その他表記)Chelonibia testudinaria

改訂新版 世界大百科事典 「カメフジツボ」の意味・わかりやすい解説

カメフジツボ
Chelonibia testudinaria

アカウミガメなど,ウミガメ類の甲羅に着生する背の低い円錐形をした,白みを帯びた淡色の大型フジツボ。甲殻綱フジツボ科。直径約8cm,高さ3cmくらいになる。4大洋の熱帯~亜熱帯海域に広く分布している。ほかに殻の表面に縦線のあるスジイリカメフジツボC.carettaが知られている。動物の体表に着生するフジツボには,ほかにガザミカニ)の甲に着生するガザミフジツボC.patula,クジラの皮膚に半ば埋もれて着生するオニフジツボCoronula diademaなどがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 蒲生

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カメフジツボ」の意味・わかりやすい解説

カメフジツボ
Chelonibia testudinaria

顎脚綱無柄目フジツボ科の海産動物。殻の長径は約 8cmに達するが,高さは 3cmほど。殻は白色で,6枚の重厚な殻板からなる。ウミガメ類の甲につくフジツボ(→フジツボ類)で,熱帯海域から温帯海域に広く分布する。(→顎脚類甲殻類節足動物

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