20世紀西洋人名事典 「カールラーレンツ」の解説
カール ラーレンツ
Karl Larenz
1903 -
ドイツの法哲学者,民法学者。
元・キール大学教授,元・ミュンヘン大学教授,元・同大学名誉教授。
ベーゼル生まれ。
1927年「ヘーゲルの帰責理論と客観的帰責の概念」で法学博士号取得する。’29年教授資格取得の後、ヘーゲルの法哲学研究から研究活動を始める。ナチス体制の下で脚光を浴びたキール学派を代表する理論を形成したが、戦後も「法律学の方法論」(’60年)を通して発展させる。民族学においても、現実の変遷の的確で精緻な理論化を行う。他の著書に、「現代の法哲学と国家哲学」(’31年)、「債権法」2巻(’53年)などがある。彼の門下からは優れた法学者が輩出しており、現代ドイツ法学の主要な潮流の一つをなしている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報