ガイゼリック(その他表記)Gaiseric; Geisericus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガイゼリック」の意味・わかりやすい解説

ガイゼリック
Gaiseric; Geisericus

[生]390頃
[没]477
バンダル族の王 (在位 428~477) 。バエチカ (現アンダルシア) に定着したときに,バンダル族の支配者で兄のグンデリックの跡を継いで王に即位。バンダル族を率いて北アフリカに侵入し,ローマのアフリカ総督ボニファキウスを殺し,ローマと条約を結んでその同盟者となった。しかし 439年突如カルタゴを占領,そこを首都とするバンダル王国を建設。 455年にはローマに侵入し,占領。あらゆる財物をローマ市から略奪し,皇帝ウァレンチニアヌス3世の寡婦と2人の皇女を連れ去った。皇女の一人エウドキアはガイゼリックの長男フネリックの妃となった。さらにコンスタンチノープルを攻撃,ビザンチン皇帝ゼノに和を請わせた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む