ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガス状汚染物」の意味・わかりやすい解説 ガス状汚染物ガスじょうおせんぶつgaseous contaminants 大気汚染物質のなかで,ガス状のものをいう。一酸化炭素,炭化水素,硫黄酸化物,窒素酸化物,オゾンなどのオキシダントで,これらは多少なりとも,どこにでも存在している。このほかにアルデヒド,フッ化水素なども大気中にごく微量は存在するといわれている。さらに,局所的な汚染源として,硫化水素,メルカプタン,アンモニア,塩素などがあり,有機溶剤の蒸気などの存在も認められる。すべて液体は一定の蒸気圧を有しており,微量分析の技術と機器の発達とともに,常温でもガス状汚染物質として定性定量分析の対象となってきた。硫黄酸化物については各種対応策によって大気汚染の状況は著しく改善されてきているが,窒素酸化物については依然として深刻な状況にある。また,近年では地球温暖化問題を背景として二酸化炭素の排出削減が大きな課題となってきた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by