デジタル大辞泉 「ガダーミス」の意味・読み・例文・類語 ガダーミス(Ghadamis) リビア西部、チュニジアとアルジェリアとの国境に近いオアシス都市。19世紀までサハラ交易の要地として栄えた。城壁に囲まれた旧市街は、石灰を塗った白い日干し煉瓦れんがの建物が密集しており、1986年「ガダーミス旧市街」の名で世界遺産(文化遺産)に登録。また2016年には政情不安により危機遺産にも登録された。ガダミス。ガダメス。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガダーミス」の意味・わかりやすい解説 ガダーミスGhadāmis リビア北西部,トリポリタニア地方西部,チュニジアとアルジェリアとリビアが国境を接する地点の,ガダーミス渓谷の涸れ川 (ワディ) の低地に位置する町。別綴 Ghudāmis。ローマ時代のキダムスで,その遺跡が残っている。古代サハラ隊商路の分岐点で,戦略上重要であった。ビザンチン時代にはキリスト教が栄え,19世紀にはアラブ人の奴隷交易の中心地となった。現在は砂漠内の交通の要地。水は二つの井戸とファラスの泉によって供給される。他のオアシスと異なり,町壁内部にある農園から,ナツメヤシ,果物,野菜,穀物が収穫される。かつて隊商都市として繁栄した旧市街にはイスラム風の住居が保存され,1986年世界遺産の文化遺産に登録。航空の便もあり,観光地でもある。人口3万 (1981推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報