20世紀西洋人名事典 「ガブリエルミロ」の解説
ガブリエル ミロ
Gabriel Miró
1879 - 1930
スペインの小説家。
創作活動のかたわら市史編纂委員、新聞記者、役人など務める。小説のプロットの展開は二義的な意義しかもたず、叙述よりも描写が、行為よりも環境が問題であった。読後一枚一枚の画像が鮮明に焼き付けられる印象主義的な小説で、豊かな感覚と洗練された文体は、他の現代作家の追随を許さない。代表作に、「シグエンサの書」(1917年)、「われらの神父サン・ダニエル」(’21年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報