ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガムサフルディア」の意味・わかりやすい解説
ガムサフルディア
Gamsakhurdia, Zviad Konstantinovich
[没]1993.12.31. ジョージア
ジョージア(グルジア)の政治家。中世グルジアの国民詩人ショタ・ルスタベリの研究家。作家コンスタンチン・ガムサフルディアの子として生まれ,トビリシ大学西欧言語・文学部卒業。大学在学中から民族運動にかかわっていたが,グルジア文学研究所研究員を経て,1976年グルジア・ヘルシンキ宣言監視グループを組織,逮捕・入獄を繰り返した。1989年4月ソビエト連邦軍の介入により死傷者を出したトビリシ事件後,民族主義の高まりのなかで「円卓会議・自由グルジア」を指導して 1990年11月の最高会議選挙で圧勝に導き,最高会議議長に就任,非共産主義政権を成立させた。1991年4月全有権者による直接選挙で大統領に当選。一方南オセチヤ,アブハズの独立運動に対しては武力弾圧を加えた。政権奪取後の独裁的姿勢に対して反政府側からの攻撃が強まり,独立国家共同体 CISへの参加問題もからんで内戦状態となり,形勢不利のなかで 1991年12月国外脱出。1993年10月アブハズでの紛争激化で国内が混乱するなか帰国し,政府軍と戦闘を続けていたが,反対派に包囲され 12月自殺した。
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