円卓会議(読み)えんたくかいぎ

  • えんたくかいぎ ヱンタククヮイギ
  • えんたくかいぎ〔ヱンタククワイギ〕
  • 円卓会議 round table conference

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

1989年の東ヨーロッパ革命の特徴となった与野党の対話交渉の場。ポーランド先例をつくった。 1988年から各地で労働者の大規模なストライキが続き,混乱していたポーランドでは,政府と反政府勢力との対話と交渉の必要性が痛感されていた。反政府勢力の中心は,1982年から非合法化されていた自主管理労働組合「連帯」であった。政府は 1988年8月に,「連帯」に対し円卓会議の開催を呼びかけ,「連帯」はその合法化を条件にこれに応じた。円卓会議は 1989年2月6日から4月5日まで開かれ,経済改革,政治改革,労組問題など多岐にわたる問題が議論された。特に重要な意味をもったのが,新しい議会選挙方法の決定であった。これに従った 1989年6月の選挙で「連帯」が圧勝し,ポーランドに第2次世界大戦後初めての非共産主義政権であるマゾウィエツキ内閣が誕生した。ポーランドの円卓会議方式は,その後ルーマニアを除く東ヨーロッパ各国で採用された。

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世界大百科事典 第2版の解説

対立する立場にある者が,歩み寄りの道を見いだすため,円卓を平等にかこんで行う会議。さらに,自由に懇談する会議をも意味する。アーサー王伝説起源を発する。歴史上,この名で呼ばれるもので著名な例としては,(1)イギリスで,アイルランド自治法案をめぐって分裂したチェンバレン派とグラッドストン派の間で,自由党の再統一を目ざして,1887年に行われた円卓会議,(2)独立を求めるインドとイギリスの間で,1930年から32年まで3回にわたり行われたイギリス・インド円卓会議,(3)オランダからインドネシア主権移管を決めた49年のハーグ円卓会議などがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (round-table conference の訳語。英国の伝説で、アーサー王が出席者に上下の別をつけないため、騎士と円卓を囲んで会議したことに始まる) 上下、席次の差別なく円卓を囲んで、懇談的に意見を交換する会議。

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