日本大百科全書(ニッポニカ) 「キカラスウリ」の意味・わかりやすい解説
キカラスウリ
きからすうり / 黄烏瓜
[学] Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.
ウリ科(APG分類:ウリ科)の多年草。茎は若いときは葉とともに褐色の軟毛が生えるが、成長につれ無毛となる。カラスウリに似るが、花冠裂片の先の房が短く、果実は黄色に熟する。根からとれるデンプンは天瓜粉(天花粉)(てんかふん)といい、あせもの薬用となる。日本全土に分布する。基本種のチョウセンカラスウリは果実が橙黄(とうこう)色で、朝鮮、中国、ベトナムに分布し、括楼(かつろう)と称し、薬用とする。
[小林純子 2020年2月17日]