ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キネー」の意味・わかりやすい解説
キネー
Quinet, Edgar
[没]1875.3.27. ベルサイユ
フランスの詩人,歴史家,哲学者,政治家。 24歳のときドイツをはじめ,イタリア,ギリシアを旅行,このときの見聞は後年作品のなかに生かされている。帰国後 1842年にコレージュ・ド・フランスの教授に就任するが,『宗教の神髄』 Le Génie des religions (1842) の刊行と革命賛美の講義のため,F.ギゾーによって教壇を追われた。その後代議士となったが,51年のルイ・ナポレオンのクーデターにより亡命を余儀なくされた。 70年に帰国,再び政界で活躍,著作活動も活発であった。その他の著書に『ドイツの政治構造』 Système politique de l'Allemagne (31) ,『大革命』 La Révolution (65) ,『新精神』L'Esprit nouveau (74) ,詩作としては散文詩『アアスベリュス』 Ahasvérus (33) が有名。
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