大学事典 「キャリアガイダンス」の解説
キャリアガイダンス
ガイダンス(guidance)という用語は,1998年(平成10)に初めて学習指導要領で用いられるようになった。career guidanceは後期中等教育では「進路指導」と訳される。大学設置基準の改正に関連して,2010年に文部科学省が交付した「大学におけるキャリアガイダンスの推進」は,キャリアガイダンスを「社会的・職業的自立に関する指導等」としており,高等教育においては「職業指導」という訳語が用いられるようになった。大学設置基準42条の2,短期大学設置基準35条の2の規定により,新卒者の就職支援にとどまらず,学生が在学中に大学教育を通して職業観・勤労観を培い,社会的・職業的自立を図るために必要な能力を身につけるよう,教育課程内外の教育活動や科目間の有機的な連携を制度的に行うことのほか,授業科目選択等の履修指導や相談,情報提供等を段階に応じて実施することなどが求められている。
著者: 江藤智佐子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報