キリ・グル・ムハンマド遺跡(読み)キリ・グル・ムハンマドいせき(その他表記)Kili Ghul Muhammad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

キリ・グル・ムハンマド遺跡
キリ・グル・ムハンマドいせき
Kili Ghul Muhammad

パキスタンのクウェッタ市の北約 3kmにある先史遺跡。 1950年に W.フェアサービスが調査。バルチスターンにおける前 4000年紀の農耕の古相を示す遺跡として有名。最下層I期は土器がなく,建物はピゼ (練土) で造られ,羊,やぎなどの家畜骨や磨製石器のほか,鎌の刃と考えられる石器から農耕の存在が想定される。 II期では土器 (縄蓆文など) ,泥煉瓦が現れ,骨器も伴う。 III期には銅器も現れ,轆轤 (ろくろ) 製の赤または黒で描いた彩文土器となる。 IV期はケチ・ベッグ土器の時代である。

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