化学辞典 第2版 「キレート化剤」の解説
キレート化剤
キレートカザイ
chelating agent
金属イオンに配位子が結合するとき,配位子が多座配位子のときは,配位子のもつ二つ以上の官能基で中心イオンをはさんだ形になる.これをキレート化またはキレーションといい,このような配位子をキレート化剤,生成する化合物をキレートという.ジメチルグリオキシム,アセチルアセトン,オキシン,グリシン,エチレンジアミン,EDTA,ビピリジン,フェナントロリンなどがある.安定な錯体をつくるので金属イオンの分析,分離,精製などに,また,応用としては洗浄剤,マスキング剤などに広く用いられている.[別用語参照]キレート効果,分子内錯塩
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報