日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラウ」の意味・わかりやすい解説
クラウ
くらう
Jens Otto Krag
(1914―1978)
デンマークの政治家。大学で政治学を学び、1945~1947年労働運動経済評議会議長。1947年から社会民主党の国会議員となり、1947~1950年商務相、1953年顧問大臣、1953~1957年経済労働相、1957~1958年対外経済相を歴任。1962~1968年、1971~1972年に首相を務める。その間1966~1967年には外相を兼務。首相在任期には物価上昇と失業問題に直面した。1972年デンマークのEC(ヨーロッパ共同体)加盟を国民投票によって決定した直後に引退。積極的なヨーロッパ統合論者で、経済問題に関する著書が多い。
[大島美穂]