最新 地学事典 「クラプラカルデラ」の解説
クラプラカルデラ
Krafla caldera
アイスランド北東部,北岸から約50km南の大西洋中央海嶺陸上部分にあるカルデラ。東西約10km,南北約7km,中央にプレート拡大に伴う南北性地割れ断層が多数走る。1725~29年噴火の溶岩はカルデラの約1/3を覆い,南北へ流出。その後1975, 77, 80, 81, 84年に噴火,溶岩流出。この最近の一連の活動期間中,マグマが岩脈をつくって南北に移動する様子が地表の隆起・沈降により明瞭に観測された。岩脈として貫入したマグマ0.6km3,流出溶岩0.25km3。プレートは東西に最大約8m拡大。1977年9月8日,溶岩流出直後14km南方へ貫入したマグマが深さ1,134mの地熱採取井に達してスコリアを噴き上げ,マグマ移動を実証する珍事となった。溶岩はソレアイト質玄武岩(SiO250.6%)。
執筆者:大島 治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

