クリティカル・デート(その他表記)critical date

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリティカル・デート」の意味・わかりやすい解説

クリティカル・デート
critical date

当事者の請求に基づく法律関係の存否を決定するために参照される期日のこと。決定的期日と訳されることもある。法律関係の基礎となる事実は過去の事実であるから時の経過とともに変化しており,期日の決定は法律関係の決定に大きな影響を与える。特に領域の帰属をめぐる紛争で,当事者の現実の支配状況が問題にされる場合に,ある時点では一方の当事者が,別の時点では他方の当事者が実効的に支配していたとすれば,いずれの時点をクリティカル・デートとするかでまったく異なる結論が出されることになる。国際法上,クリティカル・デートを決定する基準は一義的にはきまっていない。基準となりうるものとして紛争の開始された日,原告側が明確な請求を提出した日,紛争が具体化した日,紛争当事国が交渉・裁判への付託その他解決のための具体的な手続を提案した日などがあげられている。今後の判例や研究の進展によって基準の明確化が必要な問題である。

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