クルップ性肺炎（読み）クルップセイハイエン

デジタル大辞泉

クルップせい‐はいえん【クルップ性肺炎】

⇒クループ性肺炎

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

クルップせい‐はいえん【クルップ性肺炎】

1. 〘 名詞 〙 肺炎双球菌によって起こる肺炎。突然高熱を出し、三～四日で急に下がるが不安定で、五～六日後に平熱になる。胸痛、頭痛、呼吸困難、意識障害などの症状を起こす。大葉性肺炎。クループ性肺炎。
   1. [初出の実例]「一度クロープ性肺炎に罹り」(出典：途上（1932）〈嘉村礒多〉)

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内のクルップ性肺炎の言及

【肺炎】より

…発生機序からみると，外界より特異的病原体が肺に侵入して起こる急性特異性肺炎(原発性肺炎)と，全身性重症疾患，老衰，手術後などのため防御力の低下によって上気道細菌叢で汚染された分泌物を吸引して起こす吸引性肺炎(二次性肺炎)とに分類され，そのほか，腸チフス，ブルセラ症，ペストなどの系統的感染症の経過中にその病原体により起こる転移性肺炎が挙げられる。病理形態学的にみると，肺内の炎症性変化の広がりと分布により，肺葉全体に炎症性変化の及ぶ大葉性肺炎lobar pneumonia(クルップ性肺炎)と，主として気管支とその周囲の肺胞組織に散在性に炎症を起こす気管支肺炎bronchopneumonia(小葉性肺炎)に分けられる。病因もしくは病原菌により分類すると，表のようになる。…

※「クルップ性肺炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」