クレメンティス(読み)くれめんてぃす(その他表記)Vladimír Clementis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クレメンティス」の意味・わかりやすい解説

クレメンティス
くれめんてぃす
Vladimír Clementis
(1902―1952)

チェコスロバキア政治家。スロバキア出身。1924年に共産党加入、1935年に国会議員。ミュンヘン協定後パリに逃れ、ロンドンで結成された亡命政府に参加した。戦後帰国して外務次官、1948年には外相に就任したが、1951年に「スロバキア民族主義者」として逮捕され、1952年の裁判スラーンスキーらとともに有罪判決を受け、処刑された。1963年に名誉回復された。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレメンティス」の意味・わかりやすい解説

クレメンティス
Clementis, Vladimir

[生]1902
[没]1952.12.3. プラハ
チェコスロバキアの政治家。スロバキア出身の共産主義者弁護士として活動。第2次世界大戦中ロンドンに亡命。 1948~50年共産党政権の外相,50年逮捕。 52年スターリン主義的粛清裁判によりブルジョア民族主義,スパイ行為その他の罪で死刑。 63年名誉回復された。

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