日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロシロコロブス」の意味・わかりやすい解説
クロシロコロブス
くろしろころぶす
black and white colobus
哺乳(ほにゅう)綱霊長目オナガザル科の動物。アンゴラコロブスColobus angolensisとアビシニアコロブスC. abyssinicusの2種をさす。サハラ砂漠以南で、アンゴラとタンザニアを結ぶ線より北の森林に分布。両種とも地方差が著しく、多くの亜種に区分される。体毛の色は黒を基調として、顔の周囲、肩、尾に白い部分があり、そのパターンは亜種によって違う。新生子は全身白い。体長60センチメートル、尾長80センチメートルになる。美しい毛皮のため乱獲されたが、現在では厳重に保護されている。
[川中健二]
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