日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロム族元素」の意味・わかりやすい解説 クロム族元素くろむぞくげんそchromium group element 周期表第6族元素のクロム、モリブデン、タングステンの3元素をいう。典型的な遷移元素で、単体はいずれも光沢のある白色金属で、常温、空気中では安定。融点、沸点が高いのが特徴。化合物としては、通常酸化数が正のⅡ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵなどをとるが、そのほかⅠ、0、-Ⅰなどもある。とくにモリブデン、タングステンでは高酸化数化合物が多い。いずれの元素においても酸化数Ⅵのオキソ酸塩すなわちイソポリ酸塩、ヘテロポリ酸塩がよく知られている。[中原勝儼][参照項目] | クロム | 元素 | 酸化数 | 酸性酸化物 | 周期表 | 遷移元素 | タングステン | モリブデン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例