クロラミンT(読み)クロラミンティー

化学辞典 第2版 「クロラミンT」の解説

クロラミンT
クロラミンティー
chloramine-T

sodium N-chloro-p-toluenesulfonamide.C7H7ClNNaO2S・3H2O(281.69).p-トルエンスルホン酸アミドに次亜塩素酸ナトリウムを作用させると得られる.白色の結晶性粉末.水やアルコールに易溶.強い酸化作用や塩素化作用をもち,殺菌消毒剤として傷口防腐に用いられる.また,分析試薬としてヒ素(Ⅲ),アンチモン(Ⅲ),スズ(Ⅱ),鉄(Ⅱ),チオシアン酸塩などの酸化滴定標準液として用いられる.[CAS 127-65-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「クロラミンT」の意味・わかりやすい解説

クロラミンT【クロラミンティー】

N-クロロ-p-トルエンスルホンアミドナトリウムの商品名。白色結晶性粉末で殺菌消毒作用がある。類似のものにクロラミンB,クロラミンXなどがある。殺菌消毒剤のほか,分析用試薬に使用。(図)

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世界大百科事典(旧版)内のクロラミンTの言及

【トルエンスルホン酸】より

p‐体の誘導体の中で重要なものにp‐トルエンスルホニルクロルアミドナトリウムがある。これは強い酸化力をもち,クロラミンTという名称で殺菌剤や写真現像用に利用される。【小林 啓二】。…

※「クロラミンT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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