クンルン山脈(読み)クンルンさんみゃく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クンルン山脈」の意味・わかりやすい解説

クンルン(崑崙)山脈
クンルンさんみゃく
Kunlun shanmai

中国西部にある東西方向の大山系。チベット (西蔵) 高原の北部をなす多数の平行山脈から成る。西はパミール高原,東はスーチョワン (四川) 盆地に達し,長さは 2500kmで,およそ 50万 km2の範囲にわたる。最高峰は中央部のムズタグ (木孜塔格) 山 (7723m) で,ほかに西部のクングール (公格爾) 山 (7719m) ,ムズタグアタ (慕士塔格) 山 (7546m) などの高峰がある。東にいくにつれて高度を減じるが,平均標高は 5500~6000mに達し,ほぼ全域に氷河万年雪がみられる。北方タリム (塔里木) 盆地,ホーシー (河西) 回廊からは比高 3000~5000mでそそり立ち,山麓シルクロードのオアシス地帯を涵養。チベット高原上では比高が小さく,傾斜はゆるやかである。東部では4列の山脈に分れる。北端はアルトゥン (阿爾金) 山脈-チーリエン (祁連) 山脈,第2列はチマンタグ (祁曼塔格) 山脈-ブルハンブッダ (布爾汗布達) 山脈-アムニェマチェン (阿尼瑪卿) 山脈,第3列はアルグ (阿爾格) 山脈-バインハル (巴顔喀拉) 山脈,第4列はフフシル (可可西里) 山脈。第2列が主脈で,チャン (長) 江とホワン (黄) 河の分水界をなす。山脈の間にはツァイダム (柴達木) 盆地,チンハイ (青海) 湖,ゴレン (鄂陵) 湖,キャレン (札陵) 湖などの盆地や湖,広い谷が開ける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クンルン山脈」の意味・わかりやすい解説

クンルン山脈
くんるんさんみゃく

崑崙山脈

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android