クーン主義(読み)クーンしゅぎ(その他表記)Kuhnianism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クーン主義」の意味・わかりやすい解説

クーン主義
クーンしゅぎ
Kuhnianism

科学史家トマス・S.クーンによって提唱された,科学は理論の枠組み(→パラダイム)が交代することで発展するものとする思想。1960年代以降,科学史,科学哲学において大きな流れとなった。科学の理論の発展には 2種類があるとし,一つは既存の枠組みのなかでの発展,もう一つは明確な枠組みはなく,むしろ新しい枠組みを求めた発展であり,この二つの発展が交互に起こることが科学の歴史であるととらえる。また,理論の一つの枠組みのなかでのみそこで議論される概念対象は意味をもち,枠組みが変われば,過去の枠組みの概念は新しい枠組みの概念に完全に対応させることはできないとした共約不可能性(通約不可能性)もこの思想に含まれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む