20世紀西洋人名事典 の解説
グリゴーリイ・エフィーモヴィチ ラスプーチン
Grigorii Efimovich Rasputin
1864.(1865.、1872.説あり) - 1916.12.16
ソ連の宗教家。
ロシア出身。
本名ノヴィーフ〈Novih〉。
帝政ロシア末期の宮廷の黒幕。貧農の家に生まれ、30代に異端の宗教に近づき各地を遍歴、催眠術を取り入れ奇跡を行う予言者として信者を得る。宮廷に出入りし祈祷により皇太子アレクセーイの血友病を治療、皇室の信頼、寵愛を獲得、政治には無知であるにも関わらず、革命前夜のロシアの国政や教会政治に絶大なる影響力を及ぼし、皇帝権力の権威を大きく失墜させ、右翼政治家と大貴族ユスポフ侯爵により殺害される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報