グルタコン酸(読み)グルタコンサン

化学辞典 第2版 「グルタコン酸」の解説

グルタコン酸
グルタコンサン
glutaconic acid

C5H6O4(130.10).HOOCCH=CHCH2COOH.シス形(不安定形)はトランス形(安定形)から無水グルタコン酸(融点87 ℃)を経てつくられる.トランス形は,マロン酸ジエチルナトリウムエトキシド,およびクロロホルムの反応で生じる(C2H5OOC)2C=CHCH(COOC2H5)2加水分解により,脱炭酸を伴って得られる.シス形は柱状結晶.融点136 ℃.水,エタノールアセトンに可溶,エーテルに難溶,クロロホルム,ベンゼンに不溶.結晶およびエーテル溶液中では安定である.融解または水溶液中ではトランス形にかわる.トランス形は針状結晶.融点138 ℃.水,エタノール,エーテルに可溶.[CAS 1724-02-3][CAS 628-48-8:トランス形][CAS 505-36-2:シス形]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む